総評 | 応募句の中には「説教臭いことを言っている格言」のような内容や、「運転のマナーを啓発する交通標語」のようなものがたくさんありました。その中で、最優秀句と優秀句の3句は、川柳味もユーモアもあり、文句なしの受賞となりました。 |
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「イケイケ」とは「行け行け!」であり、血気盛んで遠慮なく突き進んで行く気分を表した言葉。そのように元気いっぱいの妻でも「車はあおらない」という。それは、「車をあおることがとても危険で、重大な事故に繋がる」ことを充分に知っているからでしょう。反対に、普段は温和でありながら、ハンドルを握ると乱暴になる人がいます。自分の運転の仕方を振り返らせる力を持った一句です。
免許を取ってしばらくは「注意に注意を重ねて」慎重に運転するため事故は起こりにくいものです。しかし、少し慣れてきて「ドライブが楽しくなってきた」と思う頃がいちばん危険です。また、運転に自信を持っているベテランも、その自信が油断を招いて大事故を起こしています。事故を防ぐのは運転技術ではなく慎重だった初心に戻るだけです。簡潔でありながら真実を述べていて説得力があります。
免許証を返納するとさぞかし不便で寂しくなるだろうと思っていたが、案外のんびりした気分。前ばかり見ていたときには道端の草花にも気が付かなかったが、ふと足を止めると「楽になりましたね」と微笑んでくれたようです。また、車では通ることもなかった横丁では感じの良い喫茶店を見つけてひと休み。返納したおかげで、これまで見逃していたことを発見してウキウキ。新しい人生の始まりです。
応募期間:2019年5月11日~6月11日
応募総数:22,311句
作品選定:一般社団法人 全日本川柳協会、一般社団法人 東京指定自動車教習所協会
なお、『交通安全 川柳コンテスト』作品の著作権は、一般社団法人 東京指定自動車教習所協会に帰属いたします。
また、応募者、受賞者の個人情報及び選考の経過等は公表できませんのでご了承ください。
7月26日(金)、第10回「交通安全」川柳コンテストの授賞式を開催いたしました。
お忙しい中ご列席いただきました受賞者の皆様には、改めて御礼申し上げます。
このたびは、第10回「交通安全」川柳コンテストへ、大変多くのご参加をいただきありがとうございました。
私ども東京指定自動車教習所協会は、教習所業界が運転者教育に携わる者として「安全で快適な交通社会の実現」に役立つ活動をしていることを、広く世間にPRすることが大切であると考えております。
そこで「春の全国交通安全運動」では、広く都民・国民の方々が参加できるイベントを開催しようということで、このコンテストが企画されました。
本コンテストは今年で第10回となります。団体のご応募は25団体3,302句、総数では22,311句のご応募をいただきました。
応募いただいた句は、いずれもが、交通安全に深い関心を寄せられているものばかりで、素晴らしいものでした。関係者一同、感謝の念に堪えません。
指定自動車教習所は初心者教育機関として、また、地域の交通安全教育センターとして社会の交通安全に貢献していくため、今後とも努力してまいります。
これからも何卒よろしくお願い申し上げます。
東京で免許を取るなら 東京の指定自動車教習所へ