交通安全、最近の話題はスマホと高齢者の運転ミス、自転車の危険運転がベストスリーではないでしょうか。応募作品にそれらに関する句が多数見られることがそれを物語っています。その中で最優秀賞の句はなかなか出来ない免許返納を健康志向と結びつけ、川柳本来の穿ちが入った秀句です。優秀賞の一句は、ながらスマホを視点を変えてとらえた点が良かったですね。もう一句は、今大人気のTVドラマ真田丸に登場する、真田家の家紋「六文銭」を取り入れ時事吟の要素も味わえる面白い句です。いずれの作品も、いろんな角度からの川柳が入選と言う結果になって良かったと思います。単なる標語になりがちな「交通安全」というテーマを、思いがけない視点、切り口で川柳にする楽しさを味わっていただければと思います。
一般社団法人 全日本川柳協会
高齢者の運転ミスによる交通事故も最近の大問題です。ブレーキとアクセルを踏み間違う事故のニュースを見る度に、なぜ事前に免許返納しておかなかったのかと、はがゆい思いをされている方も多いのではないでしょうか。免許を返して歩けば足腰も強くなり若返る。誠にこの句のとおりです。車に頼らなければならずなかなかそうもいかないでしょうが、こうあれば良いという願いを込めて、この句を最優秀賞としました。
運転中も、自転車に乗りながらも、はたまた歩行者も巷にはながらスマホが横行しています。いずれの場合も危険が隣り合わせ。自分だけは大丈夫、ちょっとの間なら大丈夫だと思うのが人情ですが、いつか大事故に遭うかも知れません。六文銭とは三途の川の渡し賃のことです。何とかしてほしい「ながらスマホ」と、今人気の「真田丸」の六文銭とかけていい警句だと思います。
歩道を走る危険な自転車、歩きながらのスマホ、警告はさかんに発せられていますが、それで危険が去るわけではありません。最後に我が身を守るにはやはり自分で気をつけるしかないのかも知れません。本当はそんなものは必要ないのでしょうが、「歩行術」というものを身に着けないといけないのかも。視点を変えた川柳ですね。
応募期間:2016年4月6日~5月6日
応募総数:24,369句
作品選定:一般社団法人 全日本川柳協会、一般社団法人 東京指定自動車教習所協会
なお、『交通安全 川柳コンテスト』作品の著作権は、一般社団法人 東京指定自動車教習所協会に帰属いたします。
また、応募者、受賞者の個人情報及び選考の経過等は公表できませんのでご了承ください。
7月22日(金)、第7回「交通安全」川柳コンテストの授賞式を開催いたしました。
お忙しい中ご列席いただきました受賞者の皆様には、改めて御礼申し上げます。
このたびは、第7回「交通安全」川柳コンテストへ、大変多くのご参加をいただきありがとうございました。
私ども東京指定自動車教習所協会は、教習所業界が運転者教育に携わる者として「安全で快適な交通社会の実現」に役立つ活動をしていることを、広く世間にPRすることが大切であると考えております。
そこで「春の全国交通安全運動」では、広く都民・国民の方々が参加できるイベントを開催しようということで、このコンテストが企画されました。
本コンテストは今年で第7回となります。団体のご応募は25団体3,800句以上、総数では24,369句となり、過去最高のご応募をいただきました。
応募いただいた句は、いずれもが、交通安全に深い関心を寄せられているものばかりで、素晴らしいものでした。関係者一同、感謝の念に堪えません。
指定自動車教習所は初心者教育機関として、また、地域の交通安全教育センターとして社会の交通安全に貢献していくため、今後とも努力してまいります。
これからも何卒よろしくお願い申し上げます。
東京で免許を取るなら 東京の指定自動車教習所へ